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I.S.U クラシック 2011年

レポート


ジャパンプロサーフィンツアー2011 ショートボード第3戦
第16回 I.S.U 茨城サーフィンクラシック 「ガッチャ・ジーランド カップ」

今年で16回目の開催となった茨城サーフィンクラシックは、大洗町大洗海岸で9月9日から11日まで開催された。今年は大震災の影響で、この大会の開催は危ぶまれたが、大洗町とISUが一致団結し大会関係各所に奔走し、大会の実行に結びつけた。例年に比べ出場選手が減少し、大会の盛り上がりを懸念したが、大会期間中の三日間は、好天とまずまずの波に恵まれたため、大勢のギャラリーが大会会場に脚を運んでくれた。3日間を通して、波のサイズは腰から胸と小さめであったが、選手たちのライディングには支障をきたすことはなかった。随所にプロフェッショナルなテクニックが披露されていた。今大会はメンズの地元茨城勢の健闘が光った。ベスト16選手で争われる3RDに小野嘉夫、飛田剛、石崎孝行、関根建生、岩淵優太の5選手が勝ち残り、久々の地元勢からの優勝が大いに期待された。しかし、3RDで4選手が敗れ、次のQFに勝ち上がったのは好調の飛田剛のみとなってしまった。QFでも飛田は、対戦相手をまったく寄せ付けず圧勝し、SFへと進出した。SFでの飛田の対戦相手は、優勝した加藤嵐。このラウンドでも飛田は好調を維持し、試合終盤まで加藤を大きくリードしていたが、残り数分というところで加藤がセットをメークし、同点とされてしまった。結局、カウントバックの末、飛田は惜敗してしまった。飛田にとっては悔やまれた試合の結末だったが、大会を通して大いに地元ギャラリーを沸かせていた。また、トライアルから3RDまで勝ち進んだ岩淵の快進撃は、見ている者に勇気と感動を与えた。プロサーファーとなった彼の門出を祝福し、また将来を期待したい。

レディスのファイナルは、水野亜彩子と村松爽香。17歳と18歳の若い対戦となったが、レベルの高い好試合が展開された。試合を制したのはテクニック、スピードパワーと申し分の無い17歳の水野だったが、敗れた18歳の村松のサーフィンからは大きな将来性を感じた。メンズファイナルは、この大会昨年の覇者、椎葉順とヤングガン加藤嵐。両者一歩も引かず、見応えのある好試合は最後の最後までもつれた。結果は、加藤が僅差で椎葉を上回り、うれしいサーキット初優勝を飾った。加藤にとって大洗は忘れられない地となったことだろう。トライアルを含めて大洗の4日間は終わった。3・11の東日本大震災以後、地震の被害や放射能の汚染、その他次々と湧出する諸問題で私たちの生活は多少なりとも変化したとはずだ。だが事実それ以上に、福島、宮城、岩手などに暮らす人々は虐げられた生活が今も続いている。それらの人々に比べ、私たちは何と幸せであるのか感謝しなくてはならない。サーフィンができること、こうして盛大なサーフィン大会が開催できたこと。この大会を通じて平和で幸福あることに感謝したい。そして、またこの大会が続くことを心から望んでいる。 (Reported it Masaaki Ishige)

順位表

ファイナリスト男子
RANK NAME 賞金
優勝 加藤嵐 50万円
2位 椎葉順 -
3位 田中樹
飛田剛
-
ファイナリスト女子
RANK NAME 賞金
優勝 水野亜彩子 20万円
2位 村松爽香 -
3位 田原啓江
庵原美穂
-
エクスプレション・セション
  NAME 賞金
ベストパフォーマー 田中義英 10万円
グッドパフォーマー 飛田剛 5万円

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