私たち I.S.U 茨城サーフィンユニオンは、茨城県のサーフシーンの活性化を目指し、サーフポイント・サーファーをバックアップ、サポートする非営利団体の組織です。

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I.S.U クラシック 2012年

レポート


Surfing for all がんばろう日本!
JPSAジャパンプロサーフィンツアー2014 ショートボード第5戦
第19回 I.S.U茨城サーフィンクラシック さわかみ杯

 9月5日から7日まで、大洗海岸駐車場下南側にある磯場ポイントで第19回ISU茨城サーフィンクラッシックが開催された。5,6日共に波のサイズはセットででオーバーヘッド、風はオンショアが弱く波の斜面を荒らすほどでもなく、天候にも恵まれ、絶好のコンディションを保った。7日は海風が吹きつけ本格的な雨の中での大会スタートとなってしまったが、波のサイズは腰から肩程、時折気まぐれに頭ほどのセットがやって来た。このコンディションは、WOMEN'Sの準決勝、決勝,MEN'Sの準々決勝、準決勝、決勝にはさほどの悪影響を及ぼさなかった。
  茨城勢は多いに健闘していたが,MEN'Sラウンド1で石崎孝行、ラウンド2で大森海南人、大田弥生、岩田隆二、関根健生、岩淵優太、ワイルドカードの大田友貴が、ラウンド3で小野嘉夫、飛田剛が、WOMEN'Sラウンド1で熊倉梨絵、ラウンド2で折笠友子が、それぞれに敗退してしまった。そんな中、波崎の髙梨直人は予選ラウンドを好調に駈け上がり決勝戦まで上り詰めた。
  WOMEN'S決勝は田代凪沙と大村奈央のフレッシュな組み合わせとなった。乗り辛そうなこぶのある斜面をものともせず、自由奔放に演技して2本のハイスコアーを叩き出した大村に対し、もう一本のハイスコアーに繋がるライディングのなかった田代が及ばずに敗退した。優勝した大村は予選からMEN'S顔負けのスピードのあるリッピング、カットバックを随所に披露して、スコアーを付けていないギャラリーからも勝敗が分かる程のサーフィンを展開していた。準優勝の田代も、大村に負けず劣らずで切れ味鋭いサーフィンを見る者に印象付けた。このクラスでは大村、田代以外にも、3位の田原啓江、水野亜彩子、それから野呂玲花、宮坂桃子、ルーキーの中学生、川合美乃里など他にも、MEN'Sにも匹敵するハイレベルなスキルを身に付け、それをコンテストで発揮できる選手達がひしめき合っていた。WOMEN'SのLEVELが大幅に進歩している現実には驚かされるばかりだった。
  MEN'S決勝は仲村拓久未と地元・茨城の髙梨直人の若手対ベテランの対戦となった。乗ると強いオンショアを向かい風にするライトにブレークする波。ショルダーの張ってこないレフトにブレークする波。おまけにこぶがあり乗りずらそうな状況の中でこの対戦を制したのは仲村であった。決勝のヒート中、終始波を捉えて演技し続けた仲村に対して、波周りに見放されてしまったかのように良い波を捉えられなかった髙梨が大差を付けられ敗退した。昨年、準優勝に終わった仲村が喜びの優勝を飾った。準優勝の髙梨は、準々決勝の中村昭太、準決勝の河村海沙との対戦では大会会場のギャラリーを多いに沸かせていた。特に、中村との対戦は印象に残った。共にハイレベルのテクニックを駆使してハイスコアーを叩き出し合うという試合展開に、見る者に満足感を与えていた。
惜しくも決勝で敗退した髙梨であるが、茨城勢として多いに健闘してくれた。
  三日間に及ぶISU茨城サーフィンクラッシックは無事に終了した。この大会が終わると毎年、茨城の秋は色付き始める。そして夏の終わりを実感する。
  来年のISU茨城サーフィンクラッシックは実に20回を迎えることとなり、記念すべき大会となるだろう。今年も茨城に居ながらにして日本在中のプロ・サーファーたちの究極のサーフィンを堪能できた。このことには感謝しなければいけない。スポンサー、JPSA、大会関係者、そしてISU茨城サーフィン・ユニオンの皆様へ。
  また、来年のISU茨城サーフィンクラッシックも、良い波に恵まれた良い大会であることを期待します。

(写真・レポート 石毛正昭)

順位表

ファイナリスト男子
RANK NAME  
優勝 仲村 拓久未  
2位 高梨 直人  
3位 河村 海沙
松岡 慧斗
 
ファイナリスト女子
RANK    
優勝 大村 奈央  
2位 田代 凪沙  
3位 田原 啓江
水野 亜彩子
 
エクスプレション・セション
  NAME  
ベストパフォーマー 田中 英義  
グッドパフォーマー 飛田 剛