I.S.U サーキット 2016年

第四戦(最終戦) 日立CUPレポート


ISUサーキット最終戦 日立CUP

 日立カップ・サーフィン大会が10月16日(日)に日立市河原子海岸北浜で開催された。2016年のISU茨城サーフィンサーキット最終戦となるこの大会は、天候、波と共に恵まれ、さらに選手、ギャラリーの熱気が会場を多いに盛り上げていた。天気は多少雲はあったが晴れ。風は終日無風に近い状態。波のサイズは腰から肩。コンテストには最高の状況の中で行われた。

 ショートボード・ウィメンクラスの決勝は良い波がきていた。右寄りの位置に入るレフトに崩れていく波が特に良いブレークだった。それを捉えてメークした長谷川綾が他の三人に大差を付けて優勝した。2位は、一本の良いライディングがあった北崎美優が入った。北沢と接戦の末、このクラスの年間チャンピオンには長谷川が着いた。
 ロングボードメンクラスの決勝は、ヒート開始から終了までノンストップで乗りまくった石崎 学が他を圧倒して勝利した。2位には東島一生、準決勝まで好調だった皆川次郎は3位に終わった。この結果、皆川を最終戦で逆転した石崎が年間チャンピオンとなった。
チャレンジクラスの決勝は、ファイナリスト4名が攻撃的な展開を見せて内容のあるヒートとなった。飯塚孔明が、セットのライトブレークの波を捉え、リッピングを交え見事にメークして、ハイスコアーをたたき出し初優勝を決めた。2位はもう一本欲しかった小林大真、3位は齋藤 成、4位は五味雅恵と続いた。年間チャンピオンは、中1の飯塚となった。飯塚と小林が、中心となって展開された今年のチャレンジクラスは、非常におもしろかった。
 オープンクラスの決勝は、年間チャンピオンを争う西田直史と根本英祐の優勝争いとなった。二人とも、決定的なライディングが無いままヒートが終了した。結果は、西田が僅差で優勝、根本は2位となった。3位は佐久間祐輔、4位は長島 更と続いた。西田は、今大会の優勝によって、年間チャンピオンの座も獲得した。
 スペシャルクラスのファイナリストには、安部 亙、石崎大介、大田友貴、野田修成の4名が進出した。大田が一人ファーレフト側にポジションを取り、他の三人がニアーライト側にポジションを取ってヒートは進められていった。大田が、遠いポジションから長いライトブレークを、オフザリップ、カットバックを複数回交えてインサイドまで2本ほど繋いだ。野田は、小さめのサイズの波を、バラエティのある組み合わせで、2本のロングライディングを決めた。安部も一本、レフトに崩れる良い波を捉えたがハイスコアーを得るライディングにはならなかった。石崎もコンスタントに波を捉えていたが、スコアーメイクでは大田や野田には及ばなかった。結果は、自分自身のスキルを十分にアピールできた野田が優勝、十分に見せ場を作ったがスコアーで野田に及ばなかった大田が2位、初のファイナル進出で、他3名と堂々と渡り合った石崎が3位、スコアーメイクに苦しんだ安部が4位となった。今年度のグランド・チャンピオンには大田が返り咲きワイルドカードを獲得した。ランキングは2位が野田、3位には復活した坂本良澄竜、4位には五来 潤、5位は石崎と安部が分けた。

 以上で2016年のISU茨城サーフィンサーキットの全戦が終了した。一年のサーキットの期間はとても短い。振り返ると4戦があっという間に終わってしまっている。これから厳しい寒さの冬がやって来る。そして、間違いなくサーキットは来春にはスタートされる。もし、誰かが、来年は今年よりも良い結果をと望んでいるとしたら、この冬は課題への取り組み、スキルアップするためのサーフィン、と大切な期間になると思う。来年の初戦が楽しみだ。誰のサーフィンが最も進化しているのか?
最後になりましたが、ISU茨城サーフィンサーキットの関係者の皆様、ありがとうございました。来年もよろしくお願いします。

(リポート&PHOTO・石毛正昭)


★大会の模様は、コチラよりご覧頂けます。

ロングボードメンクラス

RANK NAME
第一位 石崎 学 (-)
第ニ位 東島 一生(ホーム)
第三位 皆川 次郎 (ロデオサーフ)
第四位 鈴木 頼俊(ファンタジーアイランド)

ショートボードウィメンクラス

RANK NAME
第一位 長谷川 綾 (エピック)
第ニ位 北崎 美優 (ファンタジーアイランド)
第三位 五味 雅恵 (サンサーフ)
第四位 柏倉 絵美 (MST)

チャレンジクラス

RANK NAME
第一位 飯塚 孔明(サンサーフ)
第ニ位 小林 大真 (サンサーフ)
第三位 斉藤 成 (MST)
第四位 五味 雅恵 (サンサーフ)

オープンクラス

RANK NAME
第一位 西田 直史 (ファンタジーアイランド)
第ニ位 根本 英祐 (カラス)
第三位 佐久間 祐輔 (グライド)
第四位 長島 更 (-)

スペシャルクラス

RANK NAME
第一位 野田 修成(イエローサンズ)
第ニ位 大田 友貴 (エピック)
第三位 石崎 大介 (グライド)
第四位 安部 亙 (TF)

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