第三戦
大洗CUPレポート
元気おおあらい!第13回 OARAI CUP サーフィン&ボディボードフェスティバル
■8月27日(土)大洗カップ1日目。
8月27日、28日の二日間に渡り大洗サンビーチにおいて「第13回大洗カップ・サーフィン大会」が開催された。台風の影響のせいか、波は、腰から頭と申し分のないサイズがあるものの、強い北東からのオンショアが連日に渡って吹き荒れ、時折雨も降るという悪天候の中であったが、大会は予定通り無事終了した。
大会第一日目は8種目が行われた。BBチャレンジでは長谷川麻里奈が、BBオープンでは宮崎紀子がそれぞれに優勝した。多いに盛り上がったキッズチャレンジのファイナルでは坂本ここなが2本のハイスコアーをメークして断トツの優勝を飾った。キッズオープンのファイナルもまた岩崎大義が2位の井上マオに大差をつけて堂々の優勝を飾った。ロングチャレンジのファイナルは非常に混戦状態だったが、ヒート序盤に良いライディングをしてスコアーメイクした金子直樹が逃げ切ったという結果になった。
ロングウィメンのファイナルは、ただ1人ゲッテング・アウトでき、さらに沖からのセットを捉えた斉藤エリーの圧巻の勝利となった。斉藤の豪快なサーフィンがインサイドにいる他を完璧に押さえつけたといった印象のヒートだった。
ロングメンのファイナルは埼玉からのエントリー、19歳の菊池里騎が他を寄せ付けない独壇場で文句なしの優勝となった。2位は田代啓、3位には皆川次郎と続いた。
ショートボードウィメンのファイナルは、ヒート終盤にやって来た素晴らしい波を捉え、それをメークして好スコアーを出した藤澤陽子が、それまでリードしていた我妻久美を逆転し優勝した。藤澤が逆転したライディングは、カットバックあり、オフザリップあり、またスピードもありで非常に目を引くものであった。
以上で第一日目が終わった。
■8月28日(日)大洗カップ2日目。
朝は、心持ち昨日よりは良いコンディションかと思いきや、右サイドからの強いオンショアは相変わらずサーファーたちと関係者たちを困らせていた。この日は、ショートボードの3部門に選手たちが競い合った。
まず、チャレンジクラスは、予選から見ていてかなり面白みがあった。まず第一に、夏前に比べて上達の度合いが著しいと感じた。第二にライディング・スタイルが攻撃的な選手が多く、見ていてスリルを感じさせてくれて楽しかった。第三に年齢層に幅がある、これにも興味を引かれる。さて、ファイナルは他地区から参加のキッズ・鈴木一歩がスペシャルでも"優勝"かも?というリップ・アクションを見せて軽く優勝した。2位の鈴木和也も、良い2本のライディングがありながら優勝できなかった。そして、中1の飯塚孔明が3位と健闘し、堂々と胸の張れる4位には、安達庸介が入った。3位になった飯塚、準決勝で惜しくも敗退した小林オオマ、共に躍動感溢れるサーフィンの展開には成長を感じた。
オープンのファイナルは、坂本成2本のハイスコアーで他を大きく引き離して優勝した。15分間、ヒートの流れを完全に掴み離さなかった。スピードを乗せたカービングターンが目を引いた。2位になった小野瀬暁は、一本のレフトへのよいライデングがあったが、もう一本がメークできずに終わった。3位には西田
真史、4位は井出瑠海となった。
スペシャルのファイナルは阿部 亙、杉山 洋、米川佳祐、坂本ラスタで争われた。ヒート開始から飛ばして、ハイスコアーを上げた坂本が序盤をリードするが、中盤は杉山と阿部のよいライでイングが目立った。米川も何度かインサイドをきっりメークしてアピールした。後半になると、四者互角という展開が続いたが、終了間際に阿部が良い波を捉えてスコアーメイクに成功した。結果、この一本が優勝の行方を大きく支配したことになった。大会は阿倍の優勝で幕が閉じた。2位は、惜しくも僅差で坂本ラスタ、3位は久々登場の杉山、4位はファイナルは常連の米川となった。
大洗カップが終わって、ISU茨城サーフィンサーキットも、残るは一戦のみとなった。次戦「日立カップ」が最終戦となる。さらに年間ランキングも決定される。選手諸君、もう一戦を悔いのないようにやろう。例年、最終戦は最も熱い戦いとなっている。
(リポート&PHOTO・石毛正昭)
★大会の模様は、コチラよりご覧頂けます。