私たち I.S.U 茨城サーフィンユニオンは、茨城県のサーフシーンの活性化を目指し、サーフポイント・サーファーをバックアップ、サポートする非営利団体の組織です。

ホーム  >>  サーキット 総合案内  >>  2015年  >> 第1戦 河原子チャレンジ

I.S.U サーキット 2012年

レポート


大洗カップ 2015
 8月29日、30日と二日間にわたり大洗カップが開催された。この大会はエントリー300名を超える茨城でのアマチュア最大のサーフイベントと言えよう。
第1日目の29日は、曇り時々雨、さらに北、時折北東からの強風が吹き付ける中で大会は進められた。波は胸から肩程度ありライディングには十分なサイズであった。この日はロングボード、ボディボード、キッズ、ウィメンショートボードのカテゴリーの中に区分けされた8部門の競技が行われた。
ボディボード・チャレンジクラスは末崎文代が、オープンクラスは飯島恵がそれぞれ優勝した。また、ロングボード・チャレンジクラスは杉村祥悟が栄冠を勝ち取った。キッズ・チャレンジクラスは保護者の大声援の中、鯉沼おおすけが優勝した。キッズ・オープンクラスは白熱した試合展開の中、技で勝った小林大真が昨年に続き2連覇を達成した。ロングボード・ウィメンクラスは混戦の中を僅差で渡邊久美が抜け出し頂点に立った。ロングボード・メンクラスも混戦であったが菊池里騎が僅差で佐々木一浩を交わし優勝した。ショートボード・ウィメンクラスは見応えのある試合展開となった。優勝した坂本典子と2位の川崎有利子の争いはヒート終了まで、しのぎを削る濃い内容の試合展開だった。 
第2日目の30日も曇り時々雨と天候には恵まれなかつたが、昨日より風向きが北からと良くなり海面はより整っていた。波は昨日と同じで胸から肩とコンテストには十分なサイズを保った。
まずこの日行われたチャレンジクラスの決勝戦は、このクラスとは思えないスピードとテクニックを織り交ぜたハイ・レベルの試合内容だった。サーキット終盤にはレベル・アップしていることが現状であるこのクラスだが、今年度は例年にも増してその進化には目を見張るものがあった。優勝した清水輝や2位となった野底洋平はトータル的に上のクラスで戦える要素を十分に備えていると感じた。3位の石塚英明、4位の川崎修一も上位2名とは大きな実力差はなく、一本の良いライディングで逆転できる戦況にいただけに悔やまれる。
オープンクラスの決勝戦は地元プロ・ロングボーダーの岡部祐司がこのクラスにエントリーし勝利を手中にした。岡部のラインドライブ、リップアクションはやはり優勝しただけに際立っていた。そしてクレバーなサーファーであることを自ら証明した岡部のファイナルゲームであった。2位になった関根良太のスピードに乗せたダイナミックなリッピングも印象に残った。3位の益子祥太郎も準決勝までは絶好調なライディングを披露していたが、決勝戦は少々空回りしてしまったようで、本人にとって悔いの残る結果となってしまった。4位の桑原健太も3位の益子同様で、決勝戦では十分に実力を発揮できなかった。
そして最後に行われたのが、この大会のメインイベントになっているスペシャルクラスの決勝戦。田中正輝、澤村康生、岩崎圭介、濱村海斗の4名が勝ち上がって来た。ヒート序盤は今大会絶好調の岩崎が良い波を捉えて小気味の良いライディングでリードしていたが、中盤から終盤には澤村が目を覚ましたのか、乗る波ごとにハイ・スコアーに繋がるライディングを披露し、まさに独壇場となった。観戦していて澤村の圧勝という印象が残った。澤村のラスト・ランは素晴らしかった。アウトサイドから波打ち際までのロングライディングだったが何度リッピングし、何度カットバックしたか数え切れないほどの技を繰り出し完璧に成功させていた。またライン取りも素晴らしいものがあった。16歳は未だ発展途上にあり、見るたびに成長している澤村のライディングを見ることは楽しみの中のひとつだ。2位の岩崎はオープンクラス時から印象に残っているサーファーだ。ますます成長していることを自分自身が証明した大会となったことには間違いない。3位の濱村のスピーディな動き、特にスピードに乗った角度のあるリップアクションは魅力だ。4位に甘んじた田中だが、個人的な見解ではやっとスランプから抜け出した感じがした。もっとやれるサーファーだけに真摯にサーフィンと向き合ってもらいたい。期待する若手の一人だ。
2015年の大洗カップも無事終了した。この大会が終わると同時に、夏が終わったような脱力を感じる。しかし、ISUサーフィンサーキットはまだ最終戦が残っている。サーファーの夏はまだまだ続いて行く。次は最終戦で10月11日に行われる茨城県知事だ。ますます熱い戦いを期待している。
そして最後になりましたがISU サーフィンサーキットのスタッフ、海の大学、大洗町に感謝いたします。来年もよろしくお願いいたします。

(リポート&PHOTO・石毛正昭)

大会の模様は、WEBアルバムでご覧頂けます。  

スペシャルクラス
RANK NAME
第一位 野田 修成 イエローサンズ
第ニ位 澤村 康生 DEVICE
第三位 杉山 洋 NEST
第四位 五来 潤 MST
オープンクラス
RANK NAME
第一位 92 MST
第ニ位 桑原 健太 NEST
第三位 小口 勝裕 K2SURF
第四位 大武 貴樹 NEST
チャレンジクラス
RANK NAME
第一位 高宮 秀一 ー
第ニ位 小久保光雄 DEVICE
第三位 倉持 祐哉 BLISS
第四位 軽部 守 GLIDE
ロングメンクラス
RANK NAME
第一位 佐々木 一浩 NEST
第ニ位 石崎学 NEST
第三位 増渕 貴志 NEST
第四位 桜井勝彦 SECRET
ロングウィメンクラス
RANK NAME
第一位 渡辺久美 NEST
第ニ位 叶多和子 ノーススウェル
第三位 藤ノ木梓 ロデオ
第四位 斉藤エリー ファンタジーアイランド

スポンサー