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I.S.U サーキット 2012年

レポート


 寒くて長かったサーフィンのシーズン・オフがやっと終わり、2014年度もついにシーズン・インとなった。例年通りISUサーフィンサーキットは5月18日の河原子チャレンジが初戦となった。
当日の河原子海岸北浜は陽が差すと暖かく快適な天候であったが、波は膝から腰と小さくマッシィなコンディションで、大会前の選手たちには、これまで培ってきたスキルを発揮できるのかという一抹の戸惑いを隠しきれない表情があった。幸いに南から吹いてくる弱いオンショアは海面を荒らすことなく、大会が始められると選手たちの戸惑いは完全に払拭されたようで、各選手とも各自のスキルを存分に発揮していた。
ロングボード・ウーメンクラスは、予選から安定したノーズライディングで好調に飛ばしていた金田三枝子が際立っていたが、決勝では昨年のチャンピオンで試合巧者の叶多和子に僅差で敗れた。金田は2位となり叶多が優勝した。
ロングボード・メンクラスでは、足の故障を抱えているにも関わらず皆川次郎が予選から大技を繰り出し2位になり、的確によい波を選択して、それを完璧にメーキングした梶岡弘樹が勝利を手中に収めた。皆川と梶岡のバトルからは熱いものを感じた。
チャレンジクラスの決勝は、最後まで勝利者の分からない混沌とした戦いとなった。そんな状況の中、一本のよい波を捉えリッピングを駆使してロングライディングに繫げた塚原誠が頭一つ抜け出し優勝した。2位には僅差ながら河重田尚人が着けた。
オープンクラス決勝では、他の3名のファイナリストから一人離れてポジション取りをした戦略が功を奏した加藤木孝嘉が優勝した。優勝を決めた2度に亘る両サイドへのリッピングがハイスコアーを叩き出し優勝を決定づけた。加藤木ほどの決め手に欠いた北村辰徳が2位に甘んじた。
メインイベントのファイナルに勝ち上がったのは、テクニシャンの渡辺友輝と杉山洋、大洗の新星・野田修成、そして進境著しい15歳の澤村康生。昨年のグランドチャンピオン大田友貴は、まさかの準決勝敗退でこのステージに上がれなかった。ヒート前半は渡辺がスピードに乗せたドライブから小気味の良いリップアクションで優勢にヒートを支配した。ヒート後半になると野田、澤村の猛追が開始された。野田はライトにブレークする波を捉えリッピングからカットバックを交えたパフォーマンスで応戦する。澤村も両サイドへ角度の鋭いリッピングを2度成功させ応戦する。昨年とは違う澤村の著しい進化を証明した2度の瞬間だった。杉山は準決勝までの攻撃的なライディングができないまま時間だけが経過してしまった。あっという間の15分間の戦いは終わり、結果、優勝したのは澤村、2位には野田、3位は野田と同スコアーでカウントバックで敗れた渡辺、4位は決勝ヒートで精彩を欠いてしまった杉山となった。ISUサーフィンサーキット初優勝を遂げた澤村にとって、この大会は彼がコンペティターとして大きく飛躍する第一歩となったはずだ。
ISUサーフィンサーキット第2戦は、7月19日、20日に再び河原子海岸北浜で開催される3スター日立カップ30回記念大会が予定されている。強烈な夏の日射しを浴びた海岸には、夥しいサーファーとギャラリーが押し寄せて多いに盛り上がる大会になることだろう。まずは、波に恵まれた大会になる事を期待したい。
(リポート&PHOTO・石毛正昭)

大会の模様は、WEBアルバムでご覧頂けます。  

LONG WOMEN
RANK NAME
第一位 叶田和子 ノーススウェル
第ニ位 金田三枝子
第三位 高田明日香 イエローサンズ
第四位 鈴木絵美 ミズキ
LONG MEN
RANK NAME
第一位 梶岡博樹 Woody
第ニ位 皆川次郎 ロデオ
第三位 稗田瞬
第四位 大垣行弘 NEST
CHALLENGE
RANK NAME
第一位 塚原誠 SUN SURF
第ニ位 河重田尚人 ムラサキ
第三位 小崎裕吾 SUN SURF
第四位 谷村祐樹 DEVICE
OPEN
RANK NAME
第一位 加藤木孝嘉 SUN SURF
第ニ位 北村辰徳 ムラサキ
第三位 西田直史 ファンタジー
第四位 根本英祐
SPECIAL
RANK NAME
第一位 澤村康生 DEVICE
第ニ位 野田修成 イエローサンズ
第三位 渡辺友輝 ファンタジー
第四位 杉山洋 NEST

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