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茨城県知事杯 2014
10月12日、東海村豊岡海岸において茨城県知事杯争奪サーフィン大会が開催された。この大会がISUサーフィンサーキットの最終戦となっており、各クラスの年間チャンピオンとランキングが決定される。選手たちにとっては重要な大会である。当日のコンディションは波のサイズは胸から肩、時折頭オーバー。風は問題のない北東気味のサイドショア。天候は曇り。このコンディションは大会終日にわたり保たれた。
3スターであるこの大会にかける選手たちの意気込み荒い中、大会は進められていった。ロングウーメンクラスの決勝は、鈴木絵美が念願のISUサーフィンサーキットの初優勝を遂げた。鈴木の3本目のライディングは、スピーディで技も含めたロングライディングとなり、ハイスコアーを叩き出してウイニングショットとなった。2位には城内 光が入った。尚、このクラスの年間チャンピオンには4戦中2戦優勝の叶多和子が2年連続で着いた。
ロングボードメンクラス決勝は、予選から好調に飛ばした川面 圭が、そのまま決勝でも調子を維持して快勝した。ヒート前半に2本の良い波を捉え、それを的確にメークしたことが勝因となったことだろう。2位は三浦 基。尚、川面はランキング争いでも最終戦で逆転して年間チャンピオンの座も獲得した。
チャレンジクラスの決勝は混戦となった。各選手これといった決め手のない中、後半に小崎祐吾がよい波を捉えた。この波をスコアーメークして、これが結局このヒートのハイスコアーとなり、そのまま逃げ切った形となった。2位は後藤寛弥。尚、小崎は年間優勝2度の塚原 誠を抑え年間チャンピオンにも輝いた。
オープンクラス決勝は、山本拓実が終始ヒートを支配し追い上げる加藤木孝嘉を突き放して優勝した。2位には加藤木。このヒートは他と比較してテークオフする回数が少なかった。尚、このクラスの年間チャンピオンの座には、最終戦で加藤木と根本英祐を逆転した山本が着いた。
スペシャルクラス決勝は、予選から切れのあるライディングで目を引いていた石黒 伸が決勝戦でも好調を維持して他を圧倒した。両サイドの角度のある縦への動きが目立っていた。ここ数戦、淡白な戦いをしていた石黒だけに、この大会においてのファイテイングスピリットは素晴らしいものがあった。2位には決定的なスコアーをメイクできなかったファイナリストの常連、渡辺友輝が入った。3位は大洗カップに続きファイナルに進出した米川佳佑、4位には決勝戦では爆発できなかった高1のホット・キッズ澤村康生と続いた。尚、ISU年間アマチュア・チャンピオンにはサーキット年間2戦優勝の野田修成が輝いた。
2014年度のISUサーフィンサーキットの全戦が無事に終了した。今年度に行われたどの大会も波に恵まれていたと思う。大会を振り返ってみると、ISUサーフィンサーキットは、昨年、今年と混戦模様が続いている。各クラスとも確信の持てるファイナリストは、ほとんどいない。各大会とも、かなりの混戦を勝ち上がって来るため、決勝戦にはいつも違った顔ぶれが並んでいた。言い換えれば誰にでもチャンスがある時期なのだ。だから、来年のISUサーフィンサーキットには、参加選手全員に勇気と自信を持って戦って欲しい。
また選手諸君には、ISUサーフィンサーキットの関係者、協力者には感謝しなければならない。このような素晴らしい大会形式を維持、継続する労力は並み大抵のことではないことを知ってもらいたい。組織のサーポートにより選手たちは大会中、競技することだけに集中できるのだから。関係者、協力者、選手、それぞれが一体となり堅い団結を持つことがISUサーフィンサーキットの繁栄と発展に繋がって行くだろう。
(リポート&PHOTO・石毛正昭)
大会の模様は、WEBアルバムでご覧頂けます。
ロングボードメンクラス | ||
RANK | NAME | |
第一位 | 川面圭 | |
第ニ位 | 三浦基 | |
第三位 | 吉村信介 | |
第四位 | 北林勝利 |
ロングボードウィメンクラス | ||
RANK | NAME | |
第一位 | 鈴木絵美 | |
第ニ位 | 城内光 | |
第三位 | 渡辺久美 | |
第四位 | 叶田和子 |
チャレンジクラス | ||
RANK | NAME | |
第一位 | 小崎裕吾 | |
第ニ位 | 後藤寛弥 | |
第三位 | 野底洋平 | |
第四位 | 草野智一 |
オープン | ||
RANK | NAME | |
第一位 | 山本拓実 | |
第ニ位 | 加藤木孝嘉 | |
第三位 | 高木拓人 | |
第四位 | 岡見健一郎 |
スペシャル | ||
RANK | NAME | |
第一位 | 石黒伸 | |
第ニ位 | 渡辺友輝 | |
第三位 | 米川佳祐 | |
第四位 | 澤村康生 |